blog
ブログ
2026/04/13 09:00 ~ なし
【算数の壁】「割り算ができない」の正体は、計算力ではなかった
こんにちは。合同会社7CUBE(セブンキューブ)代表の野口です。
今回は、算数で多くの子どもが最初につまずく「割り算」についてお話しします。
現場で多くの学習支援を行う中で感じるのは、割り算ができない原因は、計算技術そのものではないということです。
九九が言えるのに、なぜ割れない?
保護者の方からよく
「九九は完璧なのに、割り算になると急に止まってしまう」
という声を聞きます。
これは珍しいことではありません。
多くの子どもにとって九九は、「意味」ではなく音やリズムとして覚えたものだからです。
一方、割り算では
「掛け算を逆から考える」
という視点の切り替えが必要になります。
この“逆転”ができず、思考が止まってしまうのです。
「10の中に3はいくつ入る?」という言葉の壁
授業でよく使われる
「10の中に3はいくつ入るかな?」
という問いかけも、実は理解を難しくしている場合があります。
「10個を3人で分ける」というイメージは持てても、
「10というまとまりの中に、3のまとまりがいくつあるか」を考えるのは、子どもにとって抽象度が高いのです。
割り算のカギは「掛け算+あまり」
割り算を理解するために大切なのは、
割り算と掛け算を別物にしないことです。
10 ÷ 3 = 3 あまり1
これは
3 × 3 + 1 = 10
という構造を表しています。
「3つずつのセットが3つできて、1つ余る」
この逆転のイメージが持てたとき、割り算は初めて意味のあるものになります。
最後に
割り算でつまずくのは、算数の才能がないからではありません。
多くの場合、考え方を切り替えるための“翻訳”がうまくできていないだけです。
子どもの「できない」の裏側にある解釈のズレに気づき、
言葉とイメージで橋渡しをすること。
それが、学びを前に進める一番の近道だと、私たちは考えています。


